ハイローオーストラリアの分析では、各種インジゲーターを用いて取引すると勝率アップが見込めます。
本記事で紹介するのは、トレードの補助的なインジゲーターであるZigZag(ジグザグ)という指標です。
ZigZagの具体的な使い方を詳しく確認します。
このページの目次
ZigZagとは
ZigZagとは、チャート上の高値安値を線で結んだカスタムインジゲーターです。

為替相場は、常に一定の方向に伸びるわけではなく、投資家の売買によって小さな反発を繰り返します。
その際に高値と安値が出現しますが、上図のように直近の高安値を結んだ線がZigZagです。
トレンド系指標やオシレーター系指標とは違い複雑な計算式で構成されているわけではなく、あくまでもZ字が表示されて相場の動きが視覚的に判断できる指標となっています。

具体的なエントリーポイントを判断するインジゲーターではありませんが、相場の波や価格変動の大きさを一目で判断してエントリーの根拠に加えることが可能です。
ZigZagと相性の良いインジゲーター
ZigZagは、トレンド・オシレーターのどちらにも該当しないので、基本的にはすべてのインジゲーターと相性が良いです。

ただし、メインチャートに挿入するという点から、以下のようなトレンド系指標との組み合わせはあまりおすすめできません。
- ボリンジャーバンド
- 移動平均線
上記2種類のインジゲーターもまたメインチャートへ挿入をするので、線と線が重なってローソク足を隠してしまう可能性があります。

また、オシレーター系指標と合わせるのであれば、以下のようなインジゲーターが使いやすいでしょう。
- ストキャスティクス
- VLDMI
- RSI
CCIのような反応が早いインジゲーターよりも、ストキャスティクスやRSIで時間をかけて形成するレンジを狙った方が良いです。
また、ZigZagの波を見ながらトレンドを狙う際は、トレンド相場でも機能するVLDMIを使うと良いでしょう。
ZigZagの導入方法
ZugZagは、MT4・MT5に標準搭載されたインジゲーターなので、別途ダウンロードをして追加する必要はありません。


MT4もMT5も無料で使用可能です。
まず、用意したMT4・MT5の立ち上げを行いましょう。

その後、画面上部にある「インディケータ」をクリックします。
画面右の項目から「カスタム」をクリックすると、次の項目でZigZagと表示されるので選択してクリックしましょう。
すると、メインチャートの画面にZigZagの表示ができます。
ZigZagの設定方法
ZigZagは挿入前に、以下のような設定画面が表示されます。

パラメーターの設定項目を選択すると3種類の数値が表示されます。
3種類の設定項目は以下の通りです。
- Depth:一定以上の値幅を更新
- Backstep:一定上の期間を超える
- Deviation:折り返した値幅が1つ前の高値から高値の値幅を一定割合以上更新
基本的にはデフォルト数値のままで問題なく利用できますが、より細かい動きを反映させたいのであれば、一番上のDepthという項目の数値を変えてあげましょう。

ハイローオーストラリアの短期売買で使っていきたい方であれば、数値を12から5ほどにしておくのもおすすめです。

また、色の設定項目を選択すると上のような画面が表示されます。
画面右の「色の設定」ではZigZagの色変更、幅ではZigZagの線の太さ、スタイルでは線を点線にできるなど、自身で見やすい設定にすることが可能です。
自身の取引スタイルやトレードに合ったカスタマイズをして表示させておきましょう。
ZigZagを使ったハイロー攻略法
ZigZagを使ったハイローオーストラリアの攻略法を紹介します。
ZigZagを使う際は、以下のような認識を持って活用するようにしましょう。
- ZigZag単体ではエントリーポイントが絞れない
- ZigZagと他のインジゲーターを組み合わせて取引する
- エントリーの根拠はローソク足かZigZag以外のインジゲーターで判断する
あくまでも環境認識に特化したインジゲーターなので、エントリーポイントを絞ることはできません。
活用する際は、他のインジゲーターやローソク足の根拠を用いるなどして使うようにしましょう。
上記を踏まえた上で、具体的な使い方を解説していきます。
トレンド後のレンジを狙った攻略法
最初に紹介するのは、トレンド後のレンジを狙った攻略法です。
チャートとハイローオーストラリアを以下の条件で表示させておきましょう。

- 表示するインジゲーター:ZigZag、RSI デフォルト表示
- ローソク足:5分足
- ハイローの判定時間:HighLow5分、Turbo5分
5分足で、ストキャスティクスとZigZagを表示させておいてください。
まずは、メインチャートで波のあるトレンドが出ていないかを確認します。

一方的に伸びているトレンドではなく、上図のように反発を何度も繰り返しているトレンドが狙い目です。
ZigZagを見ると波を付けているかどうかを一目で判断ができます。
波のあるトレンドを形成した後にレンジ相場を組みだすと、ストキャスティクスのようなオシレーターが反応しやすいので、逆張りが狙いやすいポイントとなります。

上図の矢印の箇所がエントリーポイントです。
以下のような根拠で狙っていきましょう。
- 波を付けたトレンドの後にレンジ相場を形成
- 最初にレンジを形成した後にストキャスティクスが反応
- 5分確定足で逆張り5分後のエントリー
レンジ形成後にストキャスティクスが反応したら積極的に狙っていきましょう。

トレンド転換を狙った攻略法
続いて紹介するのは、トレンドの転換を狙った攻略法です。
チャートとハイローオーストラリアを以下の条件で表示させておきましょう。

- 表示するインジゲーター:ZigZag、VLDMI デフォルト表示
- ローソク足:1分足
- ハイローの判定時間:HighLow10~15分
VDMIはMT4・MT5に標準搭載されていないので、別途ダウンロードをして表示させるようにしましょう。

VLDMIはオシレーター系の指標ではありますが、標準偏差の計算式が使われていることからトレンド相場でも有効です。
以下のようなトレンド相場を形成していないかチェックした上で狙っていきましょう。

反発を繰り返しながら、大まかにわけて3回の上昇を決めていることが分かります。
1回目、2回目の上昇に比べて3回目で大きく上昇していますが、3回目が最も大きい上昇幅であるとチャンスです。

矢印のポイントで狙っていきましょう。
- 大まかにわけて3回の上昇→3回目の上昇幅が最も大きい
- トレンド過程で大陽線の出現
- VLDMIの反応
- 10~15分の逆張り判定
これはエリオット波動という分析法に基づいた攻略法です。
相場は一定のサイクルで動いており、3回目の上昇の後で下降すると見て取れます。

エントリーするポイントは、VLDMIの反応とトレンド方向に大きなローソクが出現したポイントです。
上のようなポイントは比較的勝率が高く値幅も抜けやすいので、HighLowスプレッドも有効なポイントになります。

ZigZagは危険な相場の回避に効果的
ZigZagを使ったハイローオーストラリアの攻略法を紹介しましたが、基本的にZigZagは危険なエントリーを回避する際に使うのがおすすめです。
相場分析が苦手な方の中には、危険なポイントであるにも関わらずインジゲーターの反応などを見てエントリーをしてしまうケースがあります。
結果負けてしまい、損失拡大や勝率を下げて資金管理の乱れに繋がりやすいです。

ZigZagを使った危険な相場の回避方法を見ていきましょう。
トレンドの前兆を判断する
ZigZagは、トレンドの前兆を判断する際に効果的です。
普段レンジ相場での逆張りをする方であれば、レンジ後の急なトレンド発生により負けてしまう可能性があります。
ZigZagを挿入して以下のようなポイントを見つけたら、エントリーを回避しましょう。

上図のように、ZigZagの線が短く推移しているポイントに注意です。
レンジ相場のように見えますが、線が短いということが平均値が下がっている証拠でもあり、トレンドの前兆になりやすいポイントでもあります。

ZigZagを見ることで平均値の大きさが瞬時に判断できるので、危険な相場の回避で活用してみてください。
安値圏で2回の反発をした後
安値圏で2回の反発をすることを2番底と言い、相場の転換点になりやすいと言われています。
上昇方向へ推移する傾向であるため、FXでは上昇を狙ったエントリーが効果的ですが、短期判定のハイローオーストラリアでは分析が難しいポイントです。
短期足での2番底形成は、どちらの方向に相場が進んでもおかしくないダマシが多い相場になってしまいます。


ZigZagを使えば、線の位置を見て同じ箇所で2回の反発をしているのがすぐに判断可能です。
2番底の出現が判断できたら、エントリーチャンスが来ていたとしてもスルーをして危険な相場の回避ができます。
ZigZagはチャートを線で結ぶシンプルな指標ですが、使い方を工夫することで様々な分析ができます。ぜひ挿入をしてハイローオーストラリアの取引に活かしてみてください。
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