ハイローオーストラリアでは、各国の経済指標を意識することが重要です。
経済指標を避けるトレーダーと積極的に狙うトレーダーに分かれますが、いずれにせよ相場変動の起点として注目されています。
このページではハイローオーストラリアで経済指標とどう付き合っていくか、指標トレードのやり方を詳しく解説していきます。
このページの目次
経済指標とは
経済指標とは、各国の経済に関する統計の事です。
世界各国では決まった日の決まった時間に、金利の発表やGDP(国内総生産)などの発表を行います。
FXのトレーダーは経済指標の発表時間を意識しており、指標結果が悪い→通貨の売り、指標結果が良い→通貨の買いといったような売買シグナルにしている傾向です。
相場が動くことが事前に分かっていることから、ハイローオーストラリアでの取引でも意識されます。
経済指標の見方
経済指標は、Yahoo!ファイナンスやみんかぶの経済指標カレンダーから閲覧ができます。
また、MT5でも「表示」→「データウィンドウ」→「指標カレンダ―」の順にクリックするとチャートの下に表示可能です。
上の画像は、Yahoo!ファインスで見た経済指標カレンダーです。
指標発表の時間と指標の名称が記載されています。
その右側にある星マークは、経済指標の重要度です。
注目度が高いと売買が集中するので、当然相場も動きやすくなりますよ。
経済指標を見る際はこの注目度の高さを意識するといいでしょう。
各国の要人発言も経済指標と認識される
経済指標は主に、雇用状況を数値化したものや金利動向、GDPといったものが主流です。
しかし、各国の要人発言も経済指標の一環として認識されています。
- 日銀総裁による発言
- ECB総裁による発言(EU中央銀行総裁)
- 英中銀総裁の発言(イングランド中央銀行総裁)
- 米FRB議長の発言(アメリカ連邦準備制度理事会議長)
上記のような発言は、会見の時間が決まっている場合が多いです。
事前に予告されていることから、他の経済指標のように売買の起点となりやすい特徴があります。
数値化された経済指標とは違って、会見後すぐに相場が変動するといったことは少ないです。
投資家は発言の内容によって売り買いを決める傾向にあるので、会見時間からしばらく経ってから相場が動きだす傾向にあります。
経済指標のチェックをする際は、このような要人発言にも注目しておきましょう。
ハイローオーストラリアの重要経済指標
次に、ハイローオーストラリアで注目すべき経済指標を紹介します。
指標の内容や値動きの特徴を見ていきましょう。
豪準備銀行政策金利
豪準備銀行政策金利はオーストラリアの指標です。
オーストラリアの中央銀行によって、豪ドルの金利が発表されます。
- 指標発表時に豪ドル/NZドルで急騰急落
- 発表後に豪ドル/NZドルでトレンドを作りやすい
- 金利の動向に関係なく相場が動く
通常の為替相場は、日本時間の朝~昼にかけて小さな値動きになりやすいです。
しかしこの指標がある日は、日本時間のお昼頃からトレンドを形成する傾向にあります。
主に豪ドル/NZドルといった通貨で動きますが、ハイローオーストラリアでも取引できる重要な通貨なので警戒をしましょう。
金利が下がるとその国の通貨は売られる傾向にあります。
しかし、豪準備銀行政策金利はイベント化した指標とも言われており、金利が一定水準であったとしても大きな動きを見せる傾向にあります。
そのままトレンドを作ると反発の見込めない相場となり、逆張りの有効性が失われる可能性があるのです。
FOMC
FOMCはアメリカの政策金利で、主に日本時間の深夜帯(3時か4時頃)に発表される傾向にあります。
- 発表時にハイロー取扱い銘柄の全通貨で急変動
- 指標発表の日本時間朝から、だらだらとしたトレンドを作りやすい
- 金利の動向に関係なく相場が動く
指標発表時間が深夜帯なのでアメリカの参加者しかいない時間帯となります。
そのため、翌朝のオセアニア市場の開場とともに時間差でトレンドを作りやすい傾向にある指標です。
豪準備銀行政策金利のように、逆張りが弱くなりやすいと考えていいでしょう。
また、世界の基軸通貨である米ドルの重要指標であるため、他の通貨ペアの値動きに与える影響も大きいです。
米国雇用統計
米国雇用統計は、毎月第1週目の金曜日に発表される指標です。
夏時間は21時30分、冬時間は22時30分と決まった日、決まった時間に発表されます。
- 指標発表前にボラティリティは極端に小さくなる
- 発表直後は全通貨で急変動が起きる
- 指標発表後30分ほどで相場が大人しくなりやすい
アメリカの失業率や雇用者数が発表される指標のため、月で最も相場が動く指標とも言われています。
この日の夕方~指標前の時間は、投資家たちも売買を止める傾向にありボラティリティが小さくなりやすいです。
そして指標発表直後に大きく動きだします。
大きな動きも長続きしない傾向にあり、発表後の落ち着いた相場はハイローオーストラリアでも狙い目といえます。
カナダ銀行政策金利
カナダ銀行政策金利では、カナダの中央銀行が金利の発表をする指標になります。
年に8回の発表となり、決まって23時頃に発表されるケースが多いです。
- 金利の動向に関わらず相場が変動しやすい
- 米ドル、カナダドル、豪ドルでトレンドを形成しやすい
カナダは、国の位置からアメリカと密接な関係があります。
そのため、カナダドルの相場変動は必然的に米ドルの売り買いにも影響を与えやすいのです。
カナダは豊富な資源の採掘される国であることから、資源国通貨としての認識が強いです。
そのため、同じような資源国通貨である豪ドルの変動にも影響を与える傾向にあります。
カナダ銀行政策金利に限らず、カナダでの重要指標がある場合は豪ドルの値動きにも警戒するといいでしょう。
経済指標は避けるべき?狙うべき?
ハイローオーストラリアのトレーダーは、経済指標の時間になると「相場がどちらに転ぶか分からない」という理由で取引を避けがちです。
しかし、短期判定で取引をするバイナリーオプションは、経済指標こそ積極的に狙っていく事が賢明と言えます。
急激な相場変動の後には、一時的に価格が反発する習性あります。
大陽線、大陰線が同じ方向に連続して続くというケースはほとんどありません。
下のチャート画像をご覧ください。
赤い枠で囲ったポイントが、米国雇用統計発表後の21時30分~21時40分までの値動きです。
一時的に大陰線を作って急落をしていますが、その後すぐに反発をしていることが分かります。
指標発表後に10分以内の判定時間を選定して、逆張りエントリーをしていれば勝ちのポイントです。
FXでは相場の方向性を見なくてはならないので、指標を避けるのも1つの手段ですが、ハイローオーストラリアのような短期売買では瞬時の値動きが予測できていれば勝ちになります。
相場の習性を考えると、経済指標こそ逆張りチャンスと捉えて狙ってもいいポイントと言えるでしょう。
良ければご覧ください。
ハイローの指標トレードのやり方
続いて、ハイローオーストラリアの指標トレードのやり方を解説します。
指標トレードは、経済指標の直後に相場変動が大きくなるという習性を活かして取引をする方法です。
しかし、すべての指標で有効というわけではなく、以下のような注意点も抑えておきましょう。
- 経済指標発表で大きな動きがなかった場合は狙わない
- 指標関連の銘柄以外は狙わない
- 約定拒否、約定ずれの懸念あり
経済指標は注目度の高い指標であっても必ず大きな変動があるわけではありません。
指標結果次第では静かな値動きになる可能性もあります。
また、大きく動く時は約定拒否や約定ずれの可能性が高まるので、必ずしも狙ったポイントでエントリーできるわけではないことを押さえておくことが重要です。
上記を踏まえたうえで、指標トレードの具体的な方法を見ていきましょう。
急騰・急落後の坊主足を狙う
まず紹介するのが、経済指標後の急騰急落に形成された坊主足を狙うという方法です。
MT4・MT5にインジゲーターを挿入する必要はなく、5分足でチャートを表示させましょう。
エントリーポイントは至ってシンプルで、指標発表後の5分足が坊主足で確定したポイントで逆張り5分のエントリーを仕掛けていきます。
また、以下のように相場が伸びた方向でヒゲが付いている場合は問題ありません。
- 大陰線で上ヒゲを付けている状態
- 大陽線で下ヒゲを付けている状態
あくまでも、相場が伸びた方向にヒゲを付けた場合のみスルーするという流れです。
また、MT5を使うことで3分Turbo取引でも同様の活かし方が可能です。
3分足で相場を見て指標による急騰・急落後にローソク足が坊主で確定すれば、次足3分判定でも活用できます。
分散エントリーで資金効率を上げる
経済指標を狙う際は、短い時間足で確認して分散エントリーをすることも有効です。
チャートは1分足にして重要指標を待ちましょう。
まずは、最初の1分足で急騰・急落が発生したポイントで軽めのエントリーをします。
時間が経過してさらに価格を更新してきたら、先ほどよりも多めの金額をエントリーするという流れです。
1分足で狙う場合は3~5分ほどの判定時間が有効となります。
例のチャートを見ると、最初の急落でエントリーしたポイントは反発まで時間が経っているので負けです。
しかし、1本目よりも多めの金額でエントリーした2~3本目は底を捉えているので勝てています。
(例)5000円エントリーの場合
1本目→1000円エントリー
2本目→2000円エントリー
3本目→2000円エントリー
指標の天底を見分けることは難しいので、複数に分散してエントリー資金を分散することで大きな利益があげらます。
また、3回以上のエントリーをすると資金管理の乱れに繋がるので、回数と金額はあらかじめ決めておきましょう。
指標後のレンジ相場を狙う
経済指標は、発表後の急騰・急落もチャンスですが、指標発表後に相場が落ち着いたポイントもチャンスです。
指標後にレンジを組むとストキャスティクスのようなオシレーター系の勝率が上がります。
上チャートのように、指標発表での急騰急落後に相場が落ち着いたポイントを狙いましょう。
高安値圏でレンジを組み、ストキャスティクスが反応するとチャンスです。
時間足は5分足で見て、Turbo5分の逆張りを狙います。
指標後の落ち着いた相場ではオシレーターの勝率が最も上がる相場で、特にストキャスティクスの相性が良いです。
指標が終わった後もチャートを見てチャンスを伺っておきましょう。
『ハイローオーストラリアに興味があるけど、どうしようかまだ迷ってる』
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そんな方にお伝えしたいことは、まずは口座開設をしてみるということ。
ハイローオーストラリアの口座開設は手間もかかりませんし、口座の維持管理料も発生しません。
とりあえず持っておくだけでも、今後ハイローをやってみたいときにすぐに始めることができます。
ハイローオーストラリアの口座開設の流れは、こちらのページに詳しくまとめています。
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